このまま進めていいのかな?
幼児の導入については普段からよくご相談を受けます。その中でよくあるご相談の一つ。「テキストの通りに進めても躓いてしまう」というもの。
そうなんです。皆が同じ足並みをそろえてテキストが進んでいくとは限りません。
また、特に3.4歳のレッスンでは音符読みに時間がかかり、このままで大丈夫なのかなと講師も不安になるものです。
結局、音符が読めないと次には進めません。(これは音符読みからレッスンに入る場合です。バスティンパーティーシリーズなどは異なります)
3.4歳児は一週間でドとレを区別できるようになることすら難しいのです。ドレミに至っては1ヵ月かかってもなんてことはありません。
私が使用しているテキスト
現在私が幼児に使用しているのは「ぴあのどりーむ幼児版」です。
以前はバスティンピアノパーティーを使っていましたが、いずれにせよ、初めの難関が皆音符読みである事がわかったので現在は音符読みから入っています。(音符が読めるとその後の進度が格段に速くなります)
年長さんに関しては「オルガンピアノの本1」から入ることもありますが、比較的音が増えていくのが早いので、小さい生徒は「オルガンピアノの本1」に入る前に「ぴあのどりーむ幼児版」→「ぴあのどりーむ1」を使用します。
オススメのテキストの進め方とは?
●ぴあのどりーむ幼児版・・・ミドルCから始まり、1冊が終わるまでに出てくる音は【ト音記号】ド・レ。【へ音記号】ド・シ。
●ぴあのどりーむ1・・・ミドルCから始まり、1冊が終わるまでに出てくる音は【ト音記号】ド・レ・ミ。【へ音記号】ド・シ・ラ。
この2冊、進度はかなりゆっくりです。出てくる音符も少ないですね。
そして進めていく上で1曲が弾けても○をしない事がポイントです。
レッスンした曲は毎回全部弾きます。テキストが最後まで進んでもお家での練習でもレッスンでも1冊全部を弾いてもらうのです。
同じ音符に慣れる事、色んなリズムパターンに瞬時に対応できることが目的です。毎回すらすら全曲楽譜を見て弾けるようになるまで次のテキストには進みません。
また、この間に五線紙を使ってテキストには出てきていない音符を覚えていきます。フラッシュカードも必須です。
オススメ!フラッシュカードの使い方
ひとまず習った音符を足しながら枚数を増やしています。
フラッシュカードで大切なのはテンポです。私はかなりハイテンポで読ませます。
自分のわからない音符で止まってしまったらすぐに助け船を出して先に進みます。音楽は待ってくれない、テンポは常に乱さないという事を意識させます。
テンポをあげて読ませると短い時間でぐっと集中し子供の能力を最大限に引き出すことが出来ます。また読めなかった音符はそれだけ取り出して集中的に読ませます。
手の形はいつ注意するの?
音符も読んで手の形も注意して・・・。なんて幼児にはかなりハイレベルな要求です。
ですが、先ほどお勧めしたテキストを最初から最後まで1冊弾けるくらいになってくると今度は手の形を意識する余裕が出来てくるのです。
スムーズに進みだしたタイミングを見計らって細かな手の形を指導していきます。
もちろん初めから良いフォーム、脱力については常に伝えますがどちらもいっぱいいっぱいになってしまわないように注意しなくてはなりません。
いかがだったでしょうか?
幼児の指導は生徒、講師によってさまざま、何もこの限りではありません。講師自身しっくりくる教材もきっとあるでしょう。
この中で何か一つでも講師の皆様の参考になれば嬉しいです。最後までお読みいただきありがとう御座いました!
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